身近になったM&A
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会社を売るなんて
会社事業は親族で継ぐもの。そんなことが当たり前な時代がありました。現在はM&A(企業買収)をマッチングする会社が、とても増えています。
資格も許認可もいらないので、新規参入が増えています。元銀行員の方が多い気がします。
M&Aマッチング会社(数社 上場している)は、売り希望の会社または買い希望の会社を登録してもらい、条件が合う両者を引き合わせます。
そのため事前に企業の内容調査を行います。決算書・申告書・様々な契約書などを確認します。
そうした調査資料を作成して、いろいろな買い希望の会社に提示しマッチングをしていきます。
M&Aは、企業のお見合い
関心を示した買い希望の会社が現れた場合、次に売り希望会社の代表者と買い希望会社の代表が、直接会って打合せを行います。
次に「基本合意書」を交わし、本格的にM&Aの手続きに入ります。デューデリジェンスと呼ばれる企業調査を行います。
資産や買収対象企業の価値,収益力,リスクなどを詳細かつ多角的に調査し評価します。労務面・財務面・許認可など多岐にわたります。
当税理士法人もデューデリジェンスを実施したことがあり、今後も増えることが予想されます。
企業同士のお見合いには、事前調査が大事です。運送業の場合、トラックの老朽化度合いも調査し、今後どれくらいの修繕費がかかりそうか予想します。
株式売却の値段は?
デューデリジェンスを終えて資料どうりの資産・負債があるのかどうか修正して、実際の企業価値を導き出します。
最終的な株式の売買金額を計算するにあたり、よく利用されるのが「将来獲得収益能力」です。
1年間で得られる利益の5年分を、株価の基本とするものです。ただし、さきほどのデューデリジェンスにより、株価を減額または増額して株価を修正して決めていきます。
中小企業のM&Aは活発さを増しており、そのお手伝いをすることが多くなっています。後継者がいないから売りを考えたい、もっと事業を拡大したいので企業を買いたいいずれもご相談に対応できますので、お気軽にお声がけください。